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高齢者の栄養

忙しい施設必見!高齢者向け冷凍宅配弁当サービスの導入5つのメリットと活用法

高齢者施設での食事提供をサポートする冷凍宅配弁当サービスのメリットを解説。調理負担の軽減、長期保存の利便性、味や食感の工夫、非常食としての活用法まで、冷凍弁当に特化して紹介します。

高齢者施設では、毎日の食事提供が大きな業務の一つです。栄養バランスに配慮しながら、食べやすさや見た目の工夫も求められるため、調理スタッフや介護職員にとっては大きな負担となることもあります。近年、こうした課題を解決する手段として高齢者向け冷凍宅配弁当の利用が広がっています。
ここでは、導入メリットや選び方のポイント、実際の現場で活かす工夫まで詳しく解説します。

高齢者向け冷凍弁当 を使う5つのメリット

冷凍宅配弁当を活用することで、施設での食事提供における負担を軽減しつつ、利用者に栄養バランスの取れた食事を安定して届けることができます。ここでは、特に注目したい5つのメリットを紹介します。  

1. 調理の手間を大幅に減らせる

施設では、利用者の人数分の食事を毎食用意する必要があります。調理・盛り付け・配膳・後片付けといった工程は、調理スタッフの時間と労力を大幅に消耗させます。冷凍宅配弁当を活用すれば、湯せんや電子レンジ解凍をするだけで温かい食事を提供でき、その分、介護スタッフは利用者とのコミュニケーションやケアに時間を充てることが可能です。

2. 介護スタッフでも対応可能

冷凍宅配弁当 はあらかじめ調理済みの状態で届けられるため、特別な調理スキルは不要です。簡単な加熱だけで提供できるため、調理経験のない介護スタッフでも対応できます。人員不足や急な欠勤時にも安心して食事提供ができるため、現場の柔軟な運営をサポートします。

3. 保存が簡単で長持ち

冷凍状態で届くため、長期保存できるものも多く、計画的に運用することが可能です。 急なキャンセルや利用者数の変動があっても、冷凍庫にストックしておけるので廃棄ロスも減らせます。日々の食材管理の負担を軽減できる点は、忙しい施設にとって大きな利点となるでしょう。

4. 幅広い状況で提供可能

調理スタッフの急な欠勤や、通常の食事提供が難しい状況でも、冷凍宅配弁当ならすぐに対応できます。デイサービスでの昼食、ショートステイの臨時利用、夜勤時の簡易提供など、幅広い場面で活躍します。さらに、早朝から調理スタッフが確保できない場合でも、介護スタッフが簡単に準備できるため、朝食提供をスムーズに行えます。 

5. 非常食としての備えにもなる

冷凍宅配弁当は長期保存が可能で、災害や停電などの不測の事態にも対応できます。一定数のストックがあれば、緊急時にも食事提供を継続できるため、施設運営の安心感が高まります。

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失敗しない高齢者向け宅配弁当の選び方

導入前に押さえておくポイントを確認することで、失敗を避けられます。味や食感だけでなく、施設での運用方法や冷凍宅配弁当ならではの利便性も確認することが大切です。   

1. 栄養バランスと持病への配慮

高齢者は加齢に伴い食事量が減り、必要な栄養素が不足しやすくなります。糖尿病や腎臓病など持病のある方には、エネルギーやタンパク質、塩分などの調整がされた食事が必要です。導入時は管理栄養士の監修の有無や、利用者に合わせたメニューのバリエーションを必ず確認しましょう。

2. 噛む力・飲み込む力に応じた形態

そしゃく嚥下機能の低下により通常食が難しい方には、きざみ食やムース食、ミキサー食 など、食事形態を選べるサービスが安心です。冷凍宅配弁当は、あらかじめ適切な食事形態で届けられるため、調理場での負担も軽減されます。

3. 味・見た目・食感のバランス

高齢者の食事では「おいしさ」「彩り」「食べやすさ」が欠かせません。食感や、彩り豊かな盛り付けがされているかを確認しましょう。旬の食材や季節感を取り入れたメニューは、利用者の食欲を引き出し、栄養摂取にもつながります。

4. 加熱・解凍方法の確認

冷凍宅配弁当によっては、湯せんのみ対応、電子レンジ対応など調理方法が異なります。施設での運用方法に合うかを事前にチェックすることが大切です。電子レンジを一度に複数台使える環境であれば効率的に提供ができますが、設備が限られている場合は湯せんタイプのほうが便利な場合もあります。

5. 保存期限の確認

商品によって保存可能期間は異なります。導入前に「どの程度の頻度で納品されるか」「どのくらいの在庫を抱えられるか」を見極め、保存期限内で無理なく使い切れる量を発注することが必要です。

6. お試しセットを活用する

導入前には、お試しセットを活用するのがおすすめ。実際に調理スタッフや介護スタッフが試食してみて、味や食感、解凍のしやすさを確認することができます。また、利用者にも試食してもらい、率直な感想を集め、反応を観察することも大切です。

▶高齢者向け弁当を導入する際は、以下の記事も参考にしてください。選び方や導入の際のポイントを記載しています。
高齢者向け宅配弁当の選び方|施設導入の際のポイント

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施設で導入するときのチェックポイント

導入後にスムーズに運用するためには、費用や設備、職員の作業負担なども確認しておく必要があります。特に冷凍宅配弁当の場合は、保管スペースや解凍方法の整備が導入成功の鍵となります。 

導入コストと運用コスト

冷凍宅配弁当は、1食あたりの単価が設定されている場合が多く、人数や利用頻度によって費用は変動します。また、まとめてセットで購入できるプランや、定期購入による割引が用意されていることもあります。導入時には、単価だけでなく配送費や定期購入の条件、セット価格の有無も確認しておくことが重要です。

保管スペースの確認

冷凍庫に十分な保管スペースがあるかどうかも大きな課題です。業務用冷凍庫の容量や配置場所を事前に確認し、必要に応じて冷凍庫を増設する計画を立てましょう。

職員の作業負担

調理から解凍提供へと切り替わるため、職員の作業手順に変更が生じます。新しい作業フローが円滑に進むよう、解凍作業のマニュアルの整備や試行期間の設定が必要です。

利用者への説明や試食会

利用者や家族に対して、冷凍宅配弁当を導入する理由について説明し、試食会などを実施することで理解と信頼を得やすくなります。導入に不安を感じる声もあるため、安心して受け入れてもらう工夫が大切です。

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導入後に現場で活かす工夫

冷凍宅配弁当を導入した後も、ただ提供するだけでは十分に活用できません。利用シーンや副菜との組み合わせを工夫し、利用者の満足度を高めながら効率的に運用することが大切です。

提供タイミングを工夫する

通常の昼食や夕食のほか、イベント食やおやつ代わりに取り入れるなど、提供する場面を工夫することで飽きずに活用できます。例えば、特別な日には普段よりも華やかなメニューを組み合わせることで、日常とのメリハリをつけるのも効果的です。

副菜や補助食との組み合わせ

冷凍宅配弁当にはメインや基本の副菜がそろっていますが、漬物や汁物、デザートなどを組み合わせると、より満足度の高い食事になります。嚥下調整が必要な利用者には、やわらかく調理された副菜やとろみつきスープを添えるなど、個別対応も可能です。

利用者の反応を確認

導入後は「味はどうか」「食べやすさは適切か」「量はちょうどよいか」など、利用者の声を定期的に聞き取ることが必要です。アンケートや日々の会話から意見を集め、次の発注やメニュー選定に反映させましょう。

【まとめ】高齢者向け冷凍宅配弁当 で施設運営を効率化

高齢者向け冷凍宅配弁当は、調理の手間を軽減するとともに、栄養バランスの取れた食事を安定的に提供できる有効な手段です。調理工程を省くことで、介護スタッフは利用者のケアに集中できます。

また、導入時には味や保存方法、コスト、保管スペースを確認し、試食や利用者への説明で不安を解消することが成功の鍵です。さらに、提供方法や副菜の組み合わせ、非常食としての活用を工夫すれば、業務効率と利用者満足度の両立も可能です。

冷凍宅配弁当を上手に活用し、施設運営をよりスムーズに、そして利用者に安心と喜びを届けられる環境を整えていきましょう。

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この記事の監修

管理栄養士

角 佐知子

献立作成、完全調理済み食品の開発に携わる。
ベネッセパレットにて、マーケティング部へ所属。現在、薬膳について、資格取得へ向け勉強中。

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