ベネッセパレットの介護食研究会
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介護の基礎知識

嚥下食レシピ ゼリー粥基本の作り方からアレンジまで

そしゃく 嚥下機能が衰えた方向けの嚥下食の中でも、安心してお召し上がりいただけるゼリー粥。ゼリー粥のメリットから作り方、飽きがこないように行事食などに合わせたアレンジ方法をご紹介します。

そしゃく嚥下機能が衰えた方に提供される嚥下食の中でも、幅広い方に召し上がっていただきやすいのはゼリー粥です。米から作るため主食として活用の幅が広く、季節性や行事性を加えたアレンジをすることで食事の楽しみを広げられるのも嬉しいところ。そんなゼリー粥の基本的な作り方からアレンジ方法をご紹介します。

目次index

1.ゼリー粥とは?メリットは?

ゼリー粥とは、お粥をミキサーにかけ、ゲル化剤を加えてゼリー状に固めたものをいい、通常のお粥に比べて以下のようなメリットがあります。

メリット1.飲み込みやすく、誤嚥やむせの恐れを軽減できる

普通のお粥は水分量が多く、また口の中で粒がバラバラになることもあります。しかしゼリー粥にすることで、お粥独特のシャバシャバした感じがなくなり、飲み込みやすく、誤嚥やむせの恐れを軽減できます。

メリット2.ゼリー状になるため、喉に付着する心配がない

ゼリー粥はその名の通り、ゼリーのような食感が特徴。普通のお粥では、場合によって米粒が喉に付着したり、気管に入ったりすることが考えられますが、ゼリー粥の場合はまとまりができて、ぷるんとした喉越しになるため、喉に付着する心配はほとんどありません。

メリット3.調理時間が短くてすむ

ゼリー粥は、ミキサーにお粥とゲル化剤を入れて撹拌させるだけ。どなたでも簡単に作ることができるうえ、調理時間もかかりません。

2.ゼリー粥の基本の作り方

〈材料〉(1人分)
全粥 200g
ゲル化剤 適量
※ゲル化剤は使用する商品の説明に従って調整してください。

〈作り方〉
1. 炊き立て、もしくは、70℃以上に温めたお粥とゲル化剤をミキサーに入れる
2. 1分以上、攪拌する
3. お茶碗に盛る

作り方でいちばんポイントとなるのは『温度』です。お粥の温度が低すぎると、ゲル化剤を用いても上手く固まりません。出来立てでなくても大丈夫ですが、お粥は必ず70℃以上に温めてから、ゲル化剤としっかりかき混ぜましょう。またミキサーで攪拌する際は、時々ミキサーを止めてフチに付いたお粥もヘラ等で落とし、お粥の粒がミキサー内に残らないようにしましょう。

3.ゼリー粥のアレンジレシピ

さまざまな方に召し上がっていただけるゼリー粥。元はお粥なので飽きは起きにくいですが、季節や行事に合わせてアレンジすることで、食事の楽しみがさらに広がります。

小さな円形に固めれば団子としても活用できるほか、味付けにすし酢を足せばちらし寿司風のアレンジもできます。お誕生日や特別なときなどに活用してみてください。

桜餅風のアレンジレシピはこちらからご覧いただけます。

この記事の監修

栄養士

下口 貴正

長崎・福岡の病院厨房MG、本社勤務を経て、中四国エリア事業部長東海支店部長、京都支店長を歴任。
2013年よりベネッセパレット設立準備室へ異動し現在製造本部責任者として介護食・配食の製造に従事する。

長崎・福岡の病院厨房MG、本社勤務を経て、中四国エリア事業部長東海支店部長、京都支店長を歴任。
2013年よりベネッセパレット設立準備室へ異動し現在製造本部責任者として介護食・配食の製造に従事する。

※写真・イラストは全てイメージです。

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