ベネッセパレットの介護食研究会
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介護の基礎知識

嚥下調整食2(コード2)とは? 2-1/2-2の違い・献立の考え方・形態調整のポイント

嚥下調整食2(コード2)は、噛むことが難しい方でもスプーンでスムーズに食べられるよう調整された食事です。均質(2-1)・不均質(2-2)の違いや献立の組み方、形態の見直しの判断ポイントをわかりやすく解説します。

嚥下調整食2(コード2)とは、やわらかく、かつ口の中でまとまりやすく、スプーンで無理なく食べられるよう調整された食事です。「2-1(均質)」と「2-2(不均質)」の2種類があり、見た目が似ているため、違いの判別がしにくい場合もあります。

本記事では、嚥下調整食2(コード2)の2-1・2-2の違いや献立の考え方、形態を見直す際の判断ポイントを解説します。

目次index

嚥下調整食2(コード2)はどんな人のための食事?


嚥下調整食2(コード2)は、噛むことが困難な方向けの食事形態です。一般社団法人日本摂食嚥下リハビリテーション学会「嚥下調整食分類2021(以下、学会分類2021)」では、口腔内で食べ物を広げずまとめ、スプーンで口から咽頭へスムーズに運べる嚥下機能を持つ方や、粘りがかすかに残る食材でもまとめて送り込める方を想定しています。

食事形態と性状

食事形態は、やわらかさだけでなく、口腔内で食塊(しょくかい)としてまとまり、無理なく移動できることが重要です。学会分類2021では、ピューレ・ペースト・ミキサー食などが該当し、スプーンですくって食べることを前提としています。

コード2が選択される状態の目安

次のような状態が見られる場合に、コード2が選択されます。

●固形物が食べにくい
●そしゃくを行わずに飲み込むことが多い
●口腔内で食べ物をまとめ、送り込む力はある
●ゼリー状や液体状の食事だけでは、食事量が不足しやすい

さらに嚥下食の分類について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
嚥下(えんげ)食とは? その必要性と分類について
嚥下食の分類まとめ|学会基準と実務での活用

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コード2-1とコード2-2の違い

コード2は食材の均一さ(均質性)によって「2-1」と「2-2」に分類されます。いずれもスプーンで食べることを前提としていますが、口腔内でのまとまりやすさや安定性に違いがあります。

コード2-1(均質)

●全体がなめらかで、粒感やかたさのばらつきがない状態
●粒が目立たず、口腔内で性状が変わりにくい
●食塊の状態でスプーンを使って口から咽頭へ容易に移動できる

食品例2-1:粒がなく、べたつかないペースト状の重湯や粥

コード2-2(不均質)

●やわらかい粒を含むが、全体としてまとまりを保つ状態
●粒があっても、口腔内でまとめやすく食べやすい

食品例2-2:やや粒があるが、やわらかく離水(水分と固形が分かれにくい)も少ない粥

コード2-1・2-2いずれの場合も、利用者の嚥下機能や状態を確認しながら選択することが重要です。

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コード2の呼び名と現場での使われ方

コード2は、状態によって呼び名が異なり、以下のように呼ばれることがあります。

●コード2-1(均質):「ペースト食」
●コード2-2(不均質):「ミキサー食」

呼び名は調理方法や見た目で決められるため、学会のコード分類とは必ずしも一致しません。そのため、呼び名だけでなく、実際の粒の状態、均一性、口腔内でのまとまりやすさを確認し、適切な形態を決めることが重要です。

詳しく知りたい方は「ミキサー食とペースト食の違いとは? 特徴・作り方・用途のポイント」をご覧ください

コード2でよくある形態の誤解

コード2はやわらかそうな見た目でも、以下の形態は該当しない場合があります。その主な理由は以下のとおりです。

●きざんだ食材にあんをかけたもの:口の中で食材がばらけやすいため
●飲めるほどさらさらな液状のもの:喉を通るスピードが過度に速く、誤嚥のリスクを生じやすいため

なお、きざみ食で形態を整える方法は、学会では基本的に推奨されていません。その理由や注意点は、「きざみ食はどんなときに必要?導入時に気をつけるべきポイントは?」をご覧ください。

コード2とコード3の違い

嚥下調整食2(コード2)とは、スプーンで口腔内から咽頭までスムーズに飲み込める状態を指します。一方、コード3は、やわらかさが考慮されているものの、舌や歯ぐきで押しつぶして口腔内でひとまとめにする力が必要です。したがって、形態の判断は「口腔内でどのような動きを伴うか」という点に基づきます。

具体的なコード3の特徴については「嚥下食3(コード3)とは?嚥下調整食の分類と食事例&調理ポイント」をご覧ください。

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嚥下調整食2(コード2)の献立の組み方

嚥下調整食2(コード2)の献立は、主食・主菜・副菜が基本です。全体の性状は均質・不均質に整え、見た目の美しさだけでなく、次の点を重視します。

●かたさ:口腔内で無理なく移動できるか
●まとまり:食塊としてまとめやすいか
●付着感:口腔内や咽頭に残りにくいか
●離水性:水分と固形が分かれにくいか

嚥下調整食2は、主にミキサーを使用して調理されることが多く、水分を加えて形を整えることがあります。そのため、少量でも十分な栄養摂取ができる献立を意識します。

たんぱく源として、豆腐や卵、魚、肉のペーストなどを活用し、油脂や出汁でエネルギー不足を補えるようにします。

詳しい食材の選び方や調理のポイント、献立の考え方については、以下の記事を参考にしてください。
【ミキサーを使った嚥下食】初めてでも大丈夫!作り方・食材の選び方・コツまとめ
手作りできる嚥下食献立|家庭でもできる段階別工夫と調理のヒント

嚥下調整食2(コード2)のレシピ例

毎日の献立に取り入れやすいミキサー食のレシピ例は、「ミキサー食の人気おすすめレシピ!家庭・施設で簡単に作れる肉・魚・野菜・デザートをご紹介」で紹介しています。主食・肉・魚・野菜・デザートに分けて解説しているので、ぜひ献立作りの参考にご活用ください。

食べやすくする調理の工夫

●蒸す・煮るなど、素材を十分にやわらかくする
●ミキサー後に裏ごしや攪拌(かくはん)を行い、粒をそろえる
●とろみ剤やゲル化剤で、まとまりを調整する

口の中で性状が変わりにくいことが、嚥下しやすさのポイントです。

味や見た目の工夫

嚥下食は、彩りや香りの工夫で、召し上がる方の食欲を左右します。食材ごとにミキサーにかけ、別々に盛り付けると、日常的な食事らしい見た目に仕上がります。また、ゼリーやソースの活用も効果的です。

盛り付けのポイントについては、以下の記事を参考にしてください。
見た目にもおいしい!ミキサー食の盛り付け例を紹介!

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嚥下調整食2(コード2)の形態調整の目安

嚥下機能は体調や周囲の環境で変化するため、状況に応じて形態を調整することが大切です。次のような様子を目安として確認します。

●食べるのに時間がかかる
●食事中に疲れやすい
●食後に声の変化や違和感が見られる

これらの様子が見られる場合は、医師や言語聴覚士など、嚥下食の安全性に関する専門職に相談することが望ましいとされています。

さらに嚥下食の調整の目安や注意点は、「嚥下食の形態とは?コードの位置づけや変更する際の目安・注意点を解説」をご覧ください。

【まとめ】嚥下調整食2(コード2)は「なめらかさ」と「粒の管理」が安全のポイント

嚥下調整食2(コード2)は、スプーンで食べやすく設計された嚥下調整食です。2-1(均質)と2-2(不均質)の違いを理解し、見た目や名称で判断しないことが重要です。

献立は主食・主菜・副菜をそろえつつ、ばらけ・付着・離水を抑え、栄養密度を確保する工夫が欠かせません。「この形態で本当に合っているか」を常に見直しながら、状況に応じた調整を行うことが、より良い食支援につながります。

※記事掲載のイラスト・写真はすべてイメージです。

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この記事の監修

栄養士

下口 貴正

長崎・福岡の病院厨房MG、本社勤務を経て、中四国エリア事業部長東海支店部長、京都支店長を歴任。
2013年よりベネッセパレット設立準備室へ異動し現在製造本部責任者として介護食・配食の製造に従事する。

長崎・福岡の病院厨房MG、本社勤務を経て、中四国エリア事業部長東海支店部長、京都支店長を歴任。
2013年よりベネッセパレット設立準備室へ異動し現在製造本部責任者として介護食・配食の製造に従事する。

【参考文献】
日本摂食嚥下リハビリテーション学会|嚥下調整食分類 2021

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嚥下(えんげ)食 とは? その必要性と分類について

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